「せっかく良いマイクを買って接続してみたのに、なんだか音が悪い・・」
という皆さん。
なんとなくでセッティングしていませんか?
実は、マイクは距離感や角度など、
セッティング次第で全く別物のように音が変わってしまいます。
このページでは、歌やナレーションの際の基本的なマイクのセッティングについてご説明します。
マイクスタンドまわりの設定
ブームスタンド(上の画像のようなスタンド)での設置の場合、以下の点をチェックしましょう。
なお、個人的にはデスクアームより床置きのブームスタンドをおすすめします。
安物デスクアームは机の振動を拾いやすかったり、固定力が足りず勝手に位置が変わったりしがちだからですが、
ある程度ちゃんとした製品なら問題ありません。
マイクスタンド軸


マイクスタンドの軸のお尻の部分が床につかないように伸ばしきりましょう。
床についてしまっている場合、床からの振動等のノイズを拾ってしまいます。
ブーム(腕)


伸ばしすぎないようにしましょう。
長いからノイズが乗るというわけではありませんが、不安定になりやすいので、倒れたりする心配があります。
また、ブームを伸ばす方向は脚の一本と重ねたほうが安定します。
自分から見てブームが垂直向きになるとき、脚はYの字になるようにしましょう。(下画像)

シールド(ケーブル)

どう巻くという決まりはありませんが、シールドはスタンドになんとなくでひっかけておきます。
フリーにしている状態でうっかり触れてしまうと当然ノイズの原因になります。
ポップガード
諸説ありますが、ポップガードはマイクから指3本~握りこぶし1つぶん程度離します。
近すぎると意味をなさないことがあります。
ショックマウント
コンデンサーマイクを使用する際に使用します。
マイクスタンドやケーブル等を経由してマイクに振動や衝撃が伝わるのを緩和し、ノイズを防ぎます。
基本はマイクに付属のものを使用すればOKですが、そうでない場合で、
あまりに衝撃吸収性のないものを選んでしまった場合、床に物を落としたりしたときや、椅子を引いたときなどに音が入ってしまいます。
こちらは少々値が張るものの、ほとんどのマイクに使えて、性能も十分なおすすめのショックマウントです。
マイクまでの距離
ゲーム実況者にありがちですが、マイクが口から離れすぎている場合があります。
もし今、PCモニターのあたりにマイクがあって喋っているならそれは遠すぎです。
一般的に、マイクから口までの適正距離は握りこぶし2~3個分と言ったりします。
上記はボーカルRECで一般的に言われる基準なので、ゲーム実況の場合そこまで厳密にしなくても良いかもしれません。
しかし、なるべく意識しましょう。
マイク距離を適正にすることで、距離が近くなるぶん声を大きく取り入れることができ、相対的に背景ノイズを小さくすることができます。
(遠すぎると部屋の反響成分を多く拾ったりします)
マイクの角度・高さ・向き
マイクの角度は、正面がしっかり口に向くようにしましょう。
マイクには指向性というものがあり、カーディオイド等の単一指向性においては向きは特に重要です。
入力ボリュームや音質に大きく影響します。
また、高さはなるべく口の真正面の高さにします。
高さが変わるとマイクに入る帯域のバランスが変わってしまい、本来の性能を発揮できません。
NEUMANN U87AiやRODE NT-1Aのような形のコンデンサーマイクの場合、どちらが正面か分かりづらいものがあります。
もしかしたら真裏に向かって喋っているかもしれないので、説明書をよく確認してみましょう。
だいたいの場合、目印として正面にメーカーロゴがついていたりします。
ヘッドホン
音量はあまり大きくしすぎないほうがベターです。
常識的な範疇であれば基本問題ないのですが、声量やヘッドホンの音量によっては、
音漏れをマイクが拾ってしまい綺麗に録れなかったり、極端な場合ハウリングします。

私は開放型ヘッドホンを使っていますが、普通の範囲なら問題ないです。
大音量は耳にも悪いので気をつけましょう。
それでもノイズが気になる場合
- インターフェースを刺すUSB端子を変えてみる(パソコンからの電磁ノイズ対策)
- インターフェースをパソコン本体から物理的に離してみる(パソコンからの電磁ノイズ対策)
- マイクの位置をテーブルや壁から離す(テーブルや壁からの反響音をさける)
このあたりも試してみましょう。
それでも気になるなら
オーディオインターフェースの性能の限界の可能性もあります。
インターフェースの性能はかなり重要で、いくら超高級マイクを使っても安物インターフェースに繋ぐのでは、当然いい音になりません。



とにかく高ければ良いというわけでもないですが・・・
でも、安くて良いというケースはほぼないです。




また、部屋に吸音材を貼ってみたり、
リフレクションフィルターという部屋鳴りや背景ノイズが入るのを防ぐ機材を導入するのも良いかもしれません。
こちらの商品は部屋に吸音材等を貼らずに済むお手軽な反響音防止装置です。
それでもそれでもダメな場合
こちらの記事も参考にしてみてください。




コメント